今金町でBSE発生

 【今金】厚生労働省などは30日、今金町の牧場で死亡した乳牛1頭がBSE(牛海綿状脳症)と診断されたと発表した。桧山両管内でのBSE発生は3例目。国内での発生は36例目。道は家畜伝染病予防法に基づき、死亡牛と同じ牧場内で飼育している牛の移動制限を指示した。

 道BSE対策本部によると、問題の牛は生後8年4カ月になるホルスタイン種の雌。BSEの原因と考えられる牛の肉骨粉を使った飼料が禁止される以前の2000年8月、この牧場で生まれ乳牛として飼育。26日に安楽死させ、石狩家畜保健衛生所(札幌)の検査でBSEの陽性反応が出た。30日に農業・食品産業技術総合研究機構動物衛生研究所(茨城県つくば市)による確定検査でも陽性とされ、同省の専門家委員会がBSEと診断した。

 陽性反応が出た牛の肉や内臓は焼却処分されるため、市場に流通することはない。

 桧山支庁は同日、BSE防疫対策本部(本部長・亀谷敏則支庁長)を設置。本部会議で、亀谷支庁長は「BSE検査がしっかりと機能しており、地域の牛肉や牛乳の安全は確保されている。地域の酪農・畜産に対する支援を」と訓示した。今金町役場でも現地対策会議を開き、31日から桧山家畜保健衛生所を中心に、死亡牛に与えた飼料の履歴やBSEの疑いがある同居牛がいないか調べる方針を決めた。

 BSEの発生は道内25例目。桧山管内では06年5月に今金町、07年12月にせたな町で確認された。渡島管内では発生がない。

update 2009/1/31 12:26
提供 - 函館新聞社


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