昨年12月の函館港貿易概況、輸出2カ月連続プラス
函館税関は27日、昨年12月の函館港貿易概況を発表した。輸出は船舶の全増分が数字を押し上げ、前年同月比3・2倍の7億2900万円と2カ月連続のプラス。輸入は石油製品や魚介類・同調製品の減少が響き、同27・7%減の9億9500万円と4カ月ぶりのマイナスだった。
輸出の品目別では、主力の船舶がインドネシア向けの中古フェリー1隻(5億2000万円)があり、額全体の7割以上を占めた。中国、香港向けの鉄鋼のくずも全増し、前年にあった中国向けの漁網や韓国向けの一般機械の全減分を補った。
輸入は小麦・メスリンが全増だったものの、石油コークスなど石油製品が同63・7%減、魚介類・同調製品が同28%減と大幅に減少し、数字を押し下げた。石炭は数量が同59・4%減だったのに対し、額は同34・9%減にとどまり、価格の高止まり感もうかがえる。
同税関管内(道内と青森、秋田、岩手の東北3県)では、輸出が米国向けの自動変速機など自動車の部分品が同29・7%減と14カ月ぶりにマイナスに転じたほか、韓国向けの銑鉄など鉄鋼が同43・9%減と大幅に落ち込み、全体では同15・8%減の379億5400万円。輸入は国際価格の下落に伴い、原・粗油が同53・9%減、非鉄金属鉱が同64・1%減と急落し、全体では同25・7%減の1199億8900万円と、輸出入とも2カ月連続のマイナスとなった。
昨年1年間の函館港の累計貿易額は、輸出が受注好調な船舶に支えられ、前年同期比1・4%増の210億9700万円と、5年連続で増加。輸入は船舶の単価下落や魚介類・同調製品の減少により、同0・2%減の264億9700万円と2年ぶりに減少した。
提供 - 函館新聞社
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。