函館市の人口 3年連続3000人超減少

 函館市の住民基本台帳に基づく昨年1年間の人口減少は3326人で、3年連続して3000人台を超えた。転出が転入を上回る社会減が06年から毎年2000人以上あり、死亡数が出生数を上回る自然減も年々拡大している。ただ、昨年来の経済・雇用情勢の悪化から、失職者や求職者が函館に戻ることも考えられ、先は不透明だ。

 市の人口減少数は年間1000―2000人台で推移してきたが、06年に3559人、07年は3339人と大幅に拡大。08年12月末の人口は28万6814人で、1年間で3326人(1・1%)減少した。内訳は社会減が2268人、自然減が1420人、削除された住民票の回復などの増が362人。

 市企画部は過去3年間の人口減の要因として「景気が回復した首都圏や東海地方などへ職を求める人たちの流出が多かった。少子高齢化の中で自然減も05年から4年連続で1000人台となっている」と説明する。

 人口減少率は、旧市内より旧4町村地域が高い。昨年1年間で3・2%減少した恵山地区の人口は4000人を割り3997人となった。04年12月の合併時の旧4町村人口は1万7134人だったが、4年余りで1698人(9・9%)減少した。

 市全体の65歳以上が占める高齢化率は、08年12月末で26・0%に。地区別では旧4町村地域が30%台で、椴法華地区が最も高い35・6%。旧市内では港町や桔梗町などが該当する北部地区が最も低い20・0%で、北部地区は市内で唯一人口が増加している。

 同部は「経済情勢の変化もあり今後の予測は難しいが、働く場の創出と子供を安心して産み育てられる環境づくりを進めることが必要」と話している。

update 2009/1/27 14:38
提供 - 函館新聞社


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