高齢者 寸劇で手口学ぶ…江差署員が演じ被害防止呼び掛け

 【江差】全国で被害が後を絶たない「振り込め詐欺」の被害を未然に食い止めようと、江差署(芳賀政男署長)は24日、江差町の陣屋ふれあいセンターで開かれた陣屋町内会(室井正行会長)の定期総会に合わせて、署員3人が詐欺の手口を再現する寸劇を演じ、被害防止を呼び掛けた。

 同署管内では昨年一年間で8件(被害総額約270万円)の振り込め詐欺の被害が発生。犯人が高齢者を狙うケースが多いため、「寸劇を通じて手口を知ってもらうことが効果的」として、実際の事件を基にしながら署員がシナリオを考えた。携帯電話やATM(現金自動預払機)などのセットも手作り。署員が犯人、被害者、郵便局員の役に分かれてけいこを重ね、この日が“デビュー”となった。

 犯人の男は「孫のマサト」を名乗りながら、標的リストから選んだ“祖父”に電話。「会社の金を使い込んだ。すぐに400万円が必要。おじいちゃんだけが頼りなんだよ」とだまし、祖父は言われるままに現金を振り込んでしまうが、機転を利かせた郵便局員の説得で我に返るというストーリーを演じた。

 男性が言葉巧みにだまされていく様子に、参加者は驚きの声を上げながら「うちにも似たような電話があったよ」「こんな電話が来たらやっつけてやろう」と話し合っていた。室井会長は「地域でも一人暮らしの高齢者が増えている。分かりやすい寸劇で住民の危機感もより強まったと思う」と話していた。

 署は2月上旬に江差町など3町で開かれる「地域安全大会」でも寸劇を上演し、住民に振り込め詐欺の怖さをPRする予定だ。

update 2009/1/26 11:58
提供 - 函館新聞社


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