健康マージャン 高齢者に人気

 「ツモ!」「ロン!」。元気な声とともに牌(パイ)を握ったお年寄りの笑顔がはじける。手先と頭を使うマージャンは老化予防になるといわれ、近年、高齢者の間で酒を飲んだり、たばこを吸ったりせずに行う「健康マージャン」が人気を集めている。函館市内でも高齢者向けのサービスを提供する施設などで、卓を囲む光景が盛んに見られる。ゲーム性だけでなく、地域の人との交流の場としても楽しむ人が増えているようだ。

 高齢者の自立を目指し、サークル活動などを展開する「NPO法人シーズネット函館支部」(能川邦夫支部代表)では毎週1回、市内青柳町37にある同法人の交流スペース「サロン青柳町」で「健康マージャン教室」を開いている。老化を予防し、健康な生活を過ごしてもらおうと、5年前から続いている。

 4卓が用意されている会場では、熟練者も初心者も一緒に卓を囲み、マージャンに熱中。持ち寄ったお菓子をつまみ、談笑するなどの休憩時間を取りながら、楽しい時間を過ごしている。

 毎週参加するという市内の宮田郁子さん(63)は「頭を働かせ、手を動かすので認知症の予防になる。皆でお茶を飲み、わいわい言いながらやれるところがいい」と笑顔で話す。同支部の津村徹事務局長(61)は「飛び入りでも初心者でも大歓迎。多くの人に来てほしい」と参加を呼び掛けている。次回は30日午後1時からで、会費はコーヒー代として300円。

 同市人見町25の「地域交流・自立支援ミニデイサロン桜並木の小さな家松村」(松村紀、紀子代表)でも7年前に利用者から要望があり、4卓を用意。当初は男性会員の利用が多かったが、最近では女性会員も増えたという。松村紀子代表は「将棋や碁と違って、熟練者も初心者も一緒に楽しめるのがいいのでは。地域の人とコミュニケーションを図る場としても機能している」と話す。同施設では毎回卓が埋まるほどにぎわっている。

 健康マージャンと銘打っているだけあって、卓では酒やたばこを控え、現金をfイけることもない。

 問い合わせは同法人事務局TEL0138・36・2212、ミニデイサロンTEL0138・54・3575。

update 2009/1/24 12:22
提供 - 函館新聞社


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