オバマ大統領就任 函館からも期待の声続々

 米国のバラク・オバマ新大統領の就任式が日本時間21日未明に行われ、新たな時代の幕開けに日本でも歓迎ムードが漂った。「景気回復」「世界平和」など課題が山積する中、函館市内からも“チェンジ”を願う関係者らの期待が高まっている。

 オバマ大統領の地元イリノイ州シカゴ出身の函館遺愛女子高校宣教師、メリベス・ヴォスさん(37)は昨年10月中旬、不在者投票でオバマ大統領に一票を投じた。「オバマ大統領は米国人が必要としている『変革』の象徴で、強く誠実なリーダーになる人。厳しい経済情勢の打開に導いてくれると思う」と期待。就任演説はテレビとインターネットの両方で最後まで見たと言い、「日本と協力し、平和に向けて友好関係を築いていけるでしょう」と話した。

 市内に住むマサチューセッツ州出身のケイトリン・ウォルシュさん(24)は「就任式を見て新しい時代の到来を感じた。気持ちは喜びでいっぱい。戦争を平和的に解決し、経済を立て直してほしい」と要望。オバマ大統領の父と同じケニア出身のロビンソン・ムゴさん(32)北大水産科学院在学は「オバマ大統領の存在は米国にとってもケニア人にとっても誇り。就任式をテレビで見て胸が熱くなった」と声を弾ませた。

 函館日米協会(野田義成会長)の加藤清郎副会長(74)は「北朝鮮の拉致、核問題への態度をはっきりさせてもらい、日米親善が実りあるものになるよう日本政府とともに基礎を作り上げてほしい」とエールを送り、「155年前に異国情緒漂う函館の基盤をつくったペリー提督の活動を函館から国内外にアピールしなくては」と語った。

 市内で平和運動に取り組む個人や団体の関心も高い。イラク医療支援に協力するフリースペース「むげん空間 小春日和」主宰者の大野友莉さん(26)は「就任前からイラクからの撤退を公言しており応援していた。イスラエルとの関係が深い米国が今後どう中東問題とかかわるか注目したい」とし、函館YWCAの会津昭代会長は「中東問題に対し、武力ではなく対話による平和的な解決を望む」と話した。

update 2009/1/22 12:51
提供 - 函館新聞社


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