新司法制度学ぶ…函館地裁 裁判員ショートツアー開始

 函館地裁は21日、5月に始まる裁判員制度について理解を深めてもらう「裁判員ショートツアー」を同地裁で開いた。3月までの第3水曜日に開かれるイベントで、初回のこの日は市民ら6人が参加し、刑事裁判の傍聴や同地裁職員による制度のレクチャーなどを通じて、国民参加の新司法制度について学んだ。

 ツアーでは、同地裁裁判員調整官の山田勉さんが制度の概要について説明。同地裁では昨年1年間に制度の対象となる重大事件の公判が10件あったことなどを示し、「国民参加により裁判の進め方や内容がより身近に感じられるようになって、司法への信頼が高まる」などと話した。

 続いて、裁判員法廷としても使用される2号法廷で、覚せい剤取締法違反で起訴された男(38)の初公判を傍聴。閉廷後には裁判官を務めた柴山智刑事部総括判事が「裁判員制度はみんなで話し合ってより良い結論を出す制度。分かりやすい審理を目指しています」と述べ、参加者の質問にも気軽に答えていた。

 参加した市内の男性(37)は「裁判所に来るのも裁判傍聴も初めて。堅い感じの印象を持ったが、法廷の雰囲気が分かり勉強になりました」と話していた。

 同ツアーは2月18日、3月18日にも午前9時15分から開かれる。参加無料。定員は各30人(先着順)。問い合わせは同地裁TEL0138・38・2370。

update 2009/1/22 12:49
提供 - 函館新聞社


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