さぽっと「ざぶクッション」好評

 函館市北浜町の「地域活動支援センターさぽっと」(佐藤秀臣施設長)の利用者らが製作、販売しているオリジナル座布団「ざぶクッション」が人気を集めている。毛糸で編んだ五角形が特徴で、「厚みがあって暖かい」と購入者に好評だ。予約も入っているが材料が足りない状態で、同施設は「いらない毛糸やセーターを譲って」と協力を呼び掛けている。

 同施設は難病患者や障害のため働く場が確保できない人たちに、仲間と作業し、交流できる機会を提供している。現在、心臓疾患や内部疾患などを抱える19歳から50代の男女14人が通い、授産製品の製作やパソコン版下作成などに取り組んでいる。

 商品は同施設で生産するアクリル毛糸たわしの作り方を参考に、利用者らが昨年春に考案。当初は布を使っていたが、冬用に毛糸にしたところ、寒くなってきた昨年11月末ごろから売れ出した。すでに15個以上売れ、現在5個の注文が入っている。

 主な材料は市民から不用品として譲り受けた衣服をほどいた毛糸。利用者が手洗いして汚れなどを取り、毛糸玉にまき直して使う。作り手の多くは男性で、長く編むのは大変なため、かぎ針で40センチほど編んだものを4枚つなぎ合わせ、五角形にまとめている。5種類前後の毛糸を編み込むため、青や赤などカラフルな仕上がりになっている。

 生まれつき脳性マヒで、両足が不自由な七飯町の利用者川島聡子さん(30)は「座り心地がいいよう緩めに編むよう心掛けている」と話し、熱心に作業に当たっていた。商品を取り扱う函館市人見町5のパンの店「ブーランジュ梓」内の福祉の店「どんぐり」の広報担当、染木泰子さん(53)は「予想以上に暖かく使い心地が良い。1人でも多くに手作りの品物を手に取ってほしい」とPRする。

 ざぶクッションは1個1000円。和紙人形カード(1枚200円)やシューズキーパー(1セット100円)も販売中。注文、問い合わせは同店(TEL0138・56・6566)か、かさぽっと(TEL同41・7776)。2月11日から棒二森屋で開催する教育・福祉合同作品展にも出品する予定。

update 2009/1/21 12:33
提供 - 函館新聞社


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