「オバマ本」絶好調
アメリカのバラク・オバマ氏の第44代大統領就任式が20日(日本時間21日未明)に迫る中、函館市内の書店でもCD付きの「オバマ演説集」(朝日出版社、本体価格1000円)などの売れ行きが好調だ。写真集や関連本、児童書まで取り扱う店も出てきた。新政権誕生を前に、米国内では連日就任パーティーが開かれるなど“オバマ人気”が高まる中、函館市民からもオバマ氏が進める「チェンジ」の行方を注視し、期待する声が聞かれた。
市内に4店舗展開する文教堂書店(本社・神奈川県)の函館昭和店(栩木貴史店長)では演説集のほか、オバマ氏の著書「バラク・オバマ 合衆国再生」(ダイヤモンド社、同1900円)や米大統領選を写真と語録でたどる「ホープス&ドリームス バラク・オバマ」(ゴマブックス、同2200円)など関連本5種類が並ぶ。演説集はオバマ氏の大統領就任が決まった昨年11月、一気に人気に火が付き、すでに40冊以上を販売。現在も同社の週間売れ行き順位の3位を占めている。
栩木店長(38)は「男女問わず若い人がよく買う。先行き不安な時代に、日本の政治にもオバマ氏のような強いリーダーシップを求めている表れでは」と話す。
三省堂書店(本社・東京)の函館営業所川原店(山本裕史店長)は、売れ筋の演説集を含め8種類を取り扱う。中には、子供向けにオバマ氏の生い立ちなどを分かりやすく紹介する児童書「オバマYES WE CAN!」(岩崎書店)もあり、山本店長(50)は「演説に感動した人が買うなど、テレビの影響も大きいようだ」と説明する。
文教堂書店函館昭和店を訪れた求職中の市内の中浜孝司さん(37)は「アメリカも日本と同じ不況で立て直すのは大変だろうが、『チェンジ』の言葉通り何かが変わるのでは」と期待する。授業でオバマ氏の関連書籍を読んだという函館ラ・サール高1年の真田嶺君(16)は「学校の先生が、地球温暖化を止めるのはオバマ氏の行動に掛かっていると話していた。初の黒人大統領が行う変革は、アメリカと深いつながりのある日本や函館にもかかわってくるはず」と注視する。市内の主婦(60)は「テレビや新聞で見る程度だけど、今後どのくらい日本に影響するのか見守りたい」と話していた。
提供 - 函館新聞社
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