残材の撤去始まる…赤川水源地

 函館市亀田中野町の市有地・赤川水源地で19日、2007年1月の強風で倒木した後、亀田川の岸に積み上げられていた残材の撤去作業が始まった。現場には重機4台が搬入され、混在する石を除きながら樹木の根などをチップ状に加工する工事が進められている。工期が積雪期に限定されるため、完了までには数年を要する見通し。

 作業が行われているのは新中野ダムの手前約1キロの一帯で、市水道局が管理する水源涵養(かんよう)保安林と一部民有地。一昨年1月にスギやトドマツ約3500本が倒れ、一部はチップとして敷き詰めたものの、処理し切れなかった残材が高さ2メートル、幅4メートル、総延長350メートルにわたって河畔に積み上げられてきた。

 NPO法人「北の森と川・環境ネットワーク」(影山欣一代表理事)は、残材が川の増水時に流出する危険性を指摘。同NPOの調査結果では昨年5月に植樹した幼木の大半が枯死しており、自生する稚樹の保護を優先するため、影響の少ない積雪時に鉄板で重機の通路を確保し、作業することで同局と基本合意していた。

 影山代表理事は「長期的なイメージで考えなければならないが、これでだいぶ状況は変わってくるはず。定期的に巡回に訪れ、適正な処理がされているかを見極めたい」と話している。

update 2009/1/20 12:08
提供 - 函館新聞社


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