市営函館競輪、累積赤字の解消進む
2006年度に7億9000万円あった市営函館競輪の累積赤字が、順調に解消されている。07年度に1800万円、本年度は約2億円の単年度黒字が見込まれ、累積赤字は5億円台に圧縮できる見通し。市競輪事業部は今後もレースの魅力向上やファンサービスの充実を図りながら、収支の改善を進めていく。
累積赤字は05年度に4億6000万円、06年度に7億9000万円まで膨らんだが、日本自転車振興会への交付金(負担金)の還付制度が07年度から5年間の暫定措置で始まり、予定より1年早く単年度黒字に転換した。
前年度に納めた交付金の3分の1が還付される制度で、同部によると07年度は2億円、本年度は1億8900万円の還付があった。還付制度や経費節減のほか、本年度から始まった競輪開催業務の包括委託などの効果で単年度黒字を維持し、同部は11年度までの累積赤字の解消を目指している。
グレードと人気が高い「ふるさとダービー」(GII)があった07年度の売り上げは190億3400万円。「ふるさと」より人気が低い「開設記念競輪」(GIII)が行われた本年度は174億3600万円で前年実績を下回ったが、当初予算と比較すると14億3600万円(9%)上回った。普通競輪が好調で、全体の売り上げを押し上げた。
新年度のレースは編成中だが、本年度と同じ記念競輪4日間を含む58日間の開催を予定している。単年度黒字を持続させたい考えだが、ここにきて経済情勢の悪化という問題もある。
同部は「競輪は景気に左右される面が大きく、09年度はいかに売り上げを維持できるかが課題となる」と気を引き締めている。
提供 - 函館新聞社
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