磯の香りに包まれ作業…ふのり採取はじまる

 全国的にも珍しい人工礁を使ったフノリの収穫が16日、北斗市の沿岸で始まった。同市茂辺地地区では、三角形の人工礁に張り付いたフノリを、胴長姿の上磯郡漁協関係者ら約30人が手作業で手際よく採取していた。

 養殖事業は上磯郡漁協などが2003年度より始め、同地区に488基、同市当別地区に479基の人工礁が設置されている。昨年6月に同漁協関係者らが胞子をまき、フノリの成長を待った。同漁協はまなす支所によると「今年は生育状況が少し遅れているが、採取時期は例年通り。昨年並みの5dの収穫を見込んでいる」という。

 採取作業は月に4回ほど、日中の干潮時に2時間程度行い、3月上旬まで続けられる。この日は午前11時ごろから作業が始まり、海風が吹き付け小雪が混じる天候の中、関係者は網を片手に中腰の姿勢で丁寧にフノリを摘み取っていた。上磯郡漁協茂辺地地区ふのり部会の池田博会長(78)は「採取が楽しいから、腰の痛みも忘れてしまう」と笑顔だった。

 フノリの多くは乾燥させて「海峡ふのり」(30c入り、420円)として、道内を中心に出荷される。味pク汁の具や海藻サラダとして食べるのが一般的だが、「かきあげのように、油で揚げて食べるととても美味しい」(同支所)という。

update 2009/1/17 11:09
提供 - 函館新聞社


前のページにもどる  ニュースをもっと読む


ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです