地域一体 子どもの読書推進…桔梗・石川地区が委員会発足
子どもたちが本に親しみ、感受性をはぐくむ環境をつくろうと、函館市桔梗、石川両地区の全学校、PTA、町会がこのほど、「桔梗・石川地区読書活動推進委員会」(委員長・手坂世志雄函館桔梗中校長)を発足させた。小、中学、高校、家庭、地域が一体となり、読書会や啓発活動などを進める試み。道教委によると道内でも珍しい取り組みで、手坂委員長は「活字に触れる機会を増やし、人間性を高めてほしい」と話している。
構成しているのは函館桔梗、函館中の沢、函館北美原の各小学校、函館桔梗中、函館稜北高、各校PTA、桔梗、桔梗西部、桔梗北、石川の各町会。代表者が集まり昨年末に総会を行い、設立主旨や事業内容を確認した。
推進委は、国語専攻の手坂委員長が、これまでの赴任校で読書の効能を実感した経験などから、桔梗中に赴任した2007年度に校区内の他校に協力を呼び掛け、翌08年度から各校で朝読書を取り入れたのがきっかけ。小松一保桔梗小校長の提案で、地域を巻き込んだ読書推進の組織を立ち上げることになった。
具体的な活動としては、学校では朝読書に加え、読み聞かせなどの読書活動を一層進める。町会では看板設置などの啓発活動など、PTAは研修会や親子読書会の開催などを想定している。推進委を年1回開き、情報交換を行う計画だ。
道教委生涯学習課社会教育グループは「学校、町会、PTAが一体となって取り組む例はあまり聞いたことがない」としている。
手坂委員長は「家庭でも本を読む『家読(うちどく)』を広め、地道に活動を進めたい。本から多くのものを得て、財産にしてほしい」と期待を寄せる。副委員長の青坂栄一桔梗町会長は「大変良い取り組みで、地域一緒に進めたい」と話している。
提供 - 函館新聞社
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