寒中みそぎ祭り最終日 若者4人が海中みそぎ

【木古内】木古内町の「寒中みそぎ祭り」は15日、最終日を迎え、行修者(ぎょうしゅうしゃ)と呼ばれる若者4人が津軽海峡に飛び込み、ご神体を清める「海中みそぎ」で幕を閉じた。町内外から大勢掛け付け、厳かな神事を見守った。

 行修者は豊漁や豊作、安全・発展などを祈願するため、13日夜から佐女川神社(野村豊秋宮司)にこもり、水ごりを重ねてこの日に臨んだ。この日午前11時50分ごろ、4人が下帯姿でみそぎ浜に登場すると大きな拍手が沸き、「もう少しだ、頑張れよ!」などと声援が飛んだ。

 4年連続で参加し、今年で行修者を引退する函館の専門学校2年、戸澤拓也さん(19)が「行くぞ!」と大きな声を掛け、4人は走って海に入り、沖合15メートルほどで海水を浴びせ合い、ご神体を清めた。実行委によると、海中みそぎが行われた時刻の木古内町の気温は氷点下5度、海水は8度。時折、吹雪に見舞われたが、若者のりりしい姿と大勢の観客で熱気に包まれ、祭りは最高潮に達した。

 役場近くのみそぎ広場では、特産フェスティバルが開かれ、多くの家族連れらでにぎわった。初めて海中みそぎを見たという七飯町の鈴木庸平さん(66)と妻法子さんは「こんなに寒い中でも一生懸命頑張る若者の姿は立派」「りりしい表情に感動した」と話していた。

update 2009/1/16 10:55
提供 - 函館新聞社


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