インドネシア児童擁護施設に寄贈する紙芝居を湯川中生徒が制作中 函館五稜郭RCが企画し依頼
函館湯川中学校美術部(衣笠未希部長、部員7人)の生徒たちが、インドネシアの児童養護施設に贈る紙芝居を制作している。紙芝居作りは、函館五稜郭ロータリークラブ(RC、阿彦治会長)が社会奉仕の一環として初めて企画し、同部に依頼した。同RCは「地元中学生との国際交流につながれば」と期待しており、生徒たちも「日本の文化を伝えたい」と熱心に取り組んでいる。
オリジナルの紙芝居は、同RCが岩見沢、砂川、滝川の3RCと共同で本年度行った同国での水ろ過事業の成果を確認するため、2月に現地訪問する際の土産として準備している。この事業は各RCが加盟する2510地区の世界社会奉仕活動の一環。インドネシアでは地震で両親を失った震災孤児が多く、今回水ろ過装置を設置した11施設には600人余が生活している。同世代の日本の子どもの絵をプレゼントし、元気を出してもらおうと、函館五稜郭RC国際奉仕委員会(千葉光男委員長)が昨年11月、同校に協力を申し入れた。
作品の内容は生徒が決め、日本の昔話「かぐや姫」にスポットを当てた。4つ切りサイズの画用紙約20枚にまとめる予定で、部員は登場人物ごとに担当を決めて下絵を描き、アクリル絵の具で色を塗り進めている。
作業は冬休みから本格化し、13日にも行われた。2年生の衣笠部長(14)は「人物描写が細かく大変だけど、日本のことを絵を通じて分かってほしい」と話す。かぐや姫の絵を担当する松本佳奈副部長(14)は「多くの人に見てほしい」、鈴木小瑚乃(ここの)さん(14)も「描いていて面白い」と楽しげだ。
完成した紙芝居は2月の訪問メンバーに託し、現地の日本人留学生らにインドネシア語に訳してもらう。移動図書館のボランティア活動を行っている現地住民に渡すほか、カラーコピーして各施設に配布する計画。16日には部員が函館五稜郭RCの例会で完成分をお披露目する。
提供 - 函館新聞社
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