コミュニティバスの運行検討に関する住民アンケート
函館市が来年度、同市西部地区を循環する「新コミュニティバス(仮称・おでかけバス)」の運行を検討するのに先駆け、同地区の住民を対象に行ったアンケートによると、回答者の半数以上が週1回以上利用したいと考えていることが分かった。
アンケートは昨年5月16―30日に、都市景観形成地域に指定されている西部地区6町(豊川町を除く)に住む20歳以上の1000人を対象に実施。回収率は40・3%で、世代別では70歳以上が28%、60歳代が25%、50歳代が19%を占めた。
日ごろの外出時の移動手段(複数回答)は市電が42%、自動車(自ら運転)が39・8%、徒歩が30・3%、路線バスが29・3%。外出回数の目的別に最も多かったのは買い物で「週1、2回程度」が33・8%、金融機関・郵便局の「月2、3回程度」が48・4%だった。
おでかけバスを導入する際に要望する運賃は「一律100円」が74・8%と大多数を占め、割引制度(複数回答)では「他の交通機関との乗り継ぎ」が31・8%と最も多かった。運行間隔は「20分」が32・5%、「30分」が30・1%、「15分」が28・4%と続き、自宅から停留所までの距離は「徒歩5分以内」(49・9%)と「徒歩2―3分以内」(42・3%)の合計で9割以上に達した。
運行した場合に利用する頻度は「週1、2回程度」が30・7%、「週3、4回」が15・2%、「ほぼ毎日」が5・6%だったのに対し、「ほとんど利用しない」は24・5%。具体的な意見としては「坂のことを考えると外出しないこともなるので、運行すればうれしい」「高齢者には便利」と推奨する声の一方、「今のところ不自由を感じていない」「ほとんど徒歩で行ける範囲」「運行しても赤字になるのでは」との慎重論もあった。
なお、おでかけバスの試験運行は秋から冬にかけての2―3カ月間を予定。十字街から船見町の間でロードヒーティングが整備されている坂を上り下りしながら循環する全長約5・6キロの経路で、38カ所の停留所を設ける。時間帯は午前9時―午後3時を中心に45―50分間隔とし、運賃は一律100円を想定。終了後、利用者への聞き取り調査を基に本格導入に向けた協議を進める。
提供 - 函館新聞社
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