市職員が預かった裏金プール金を自分のかばんに保管…貿易センター問題
函館市の第三セクター「函館国際貿易センター」(社長・谷沢広副市長)の不正経理問題で、元専務(死去)が裏金化したプール金を預かっていた市港湾空港部の職員が、現金を自らのかばんに保管していたことが9日分かった。
同職員は2003年10月の同社設立当初、経理事務などの業務を手伝っていた。04年度に入って元専務から現金を預かるよう指示され、社内の金庫に保管。社内体制が整うようになった05年度には、社内に出入りする回数が減ったため、同職員所有のかばんの中に入れるようになったという。
07年末か08年初めごろになって、預かっていた現金の取り扱いに関し、当時の同社統括マネジャーだった前派遣職員(昨年12月末まで)に相談したところ、返却するように促されたが、港湾空港部の職員はそのまま保留。その理由について「いきなり返して不審に思われることを恐れ、返しそびれた」と証言しているという。
また、別の前派遣職員(昨年12月末まで)が、元専務から慰労金やせんべつなどの名目で3回計4万円を受け取り、「個人からのものと認識し、もらいっ放しは不適切と考え、歳暮や土産などでお返しした」と証言していることも新たに判明した。
いずれの証言も市の聞き取り調査で分かった。元専務から現金を受け取った市職員全員が裏金と認識してなかったという。
提供 - 函館新聞社
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