昨年の受理件数3万5226件 きょう「110番の日」

 道警函館方面本部は9日までに、昨年一年間の「110番」受理状況をまとめた。受理は前年比1643件増の3万5226件で、一日当たり96・2件。刑法犯や交通関連の通報が減少した一方、市民から警察への情報提供が3130件増の8359件と大幅に増加した。同本部地域課は制服警察官による街頭犯罪抑止対策の強化や、昨年7月に行われた北海道洞爺湖サミットに関連して、不審物や不審者への市民の関心が高まったことが背景にあると分析している。

 主な内訳をみると、全体の19%を占めた事故など交通関係は211件減の6697件。昨年は交通事故死者数が1949年以降最少の18人になるなど、事故の発生状況に比例する形になった。刑法犯関連は2169件で278件減少、口論やけんかは微増の1624件、台風の上陸もなく、災害通報は100件減少した。

 警察に対する要望や苦情が4444件(同858件減)、各種照会は5435件(同1133件増)。一昨年12月に改正遺失物法が施行され、落とし物の保管期間が短くなったことや、道交法の改正点などを問う内容が多く、こうした緊急性の低い通報で全体の28%を占めた。また、いたずらとみられる通報も1634件増の7228件に上った。

 電話の固定・携帯別では全体の約53%が携帯電話からの通報。通報者が自分の現在地を説明できないケースもあった。同課は「事件、事故の目撃や、被害にあった場合はためらわずに110番をしてほしい。急を要さない場合は警察相談電話の『♯9110』を利用するか、最寄りの警察署に直接かけてほしい」と話している。

 同本部では、10日の「110番の日」に函館中央署と合同で一日通信指令室長の行事を行うほか、管内各警察署でも街頭啓発活動などを実施し、110番通報の正しい利用方法を啓発する。

update 2009/1/10 10:11
提供 - 函館新聞社


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