「みのや」藤澤さん ドイツワイン上級ケナー取得

 函館市昭和1の酒店「地酒・ワイン屋みのや」の藤澤節子さん(55)がドイツワインの高度な知識を問う「ドイツワイン上級ケナー(識者)」の資格認定試験に道南で初めて合格し、このほど認定状を受け取った。藤澤さんは「プロの自覚を支える糧にし、さらにドイツワインの魅力を広めたい」と情熱を注ぐ。

 ドイツのワインや文化の普及を目的に、日本ドイツワイン協会連合会(神奈川県)が2003年に創設した呼称資格制度。ケナーと、ケナーの取得者が受験できる上級ケナーに分かれる。試験は10月中旬に東京で行われ、上級は39人中27人が合格した。

 ワイン製造にかかわる内容だけでなくドイツの地理や歴史も問われる筆記試験のほか、ワインを飲み比べて産地や年代を当てる「ブラインドテスト」もあり、藤澤さんは「細かい知識を問われ、難しかったが、ドイツをよく知る機会になった」と振り返る。

 ワイン好きの藤澤さんは、日本ソムリエ協会認定のワインアドバイザー、フランス食品振興会認定のコンセイエ(フランスワインを売る達人)の資格も持つ。2006年にはドイツワイン陳列コンクール(日本輸入ワイン協会主催)に応募し、優秀賞を受賞。その副賞で補助金を受け、ドイツのワイナリーを見学に行ったのがきっかけで、ドイツワインの知識を深めようと昨年ケナーを取得した。

 藤澤さんは「ドイツと北海道は取れる食材が共通するので、ドイツワインの白は和食にもよく合う」と魅力を語る。寒波で凍ったブドウを絞り、自然の力で甘みを凝縮させた「アイスワイン」もドイツ産が主流で、藤澤さんは12月からアイスワインフェアを展開するなど、仕掛け作りにも精力的に取り組む。「今後は産地に出向き、その土地の空気も伝えられるようになりたい」と抱負を話している。

update 2009/1/5 14:58
提供 - 函館新聞社


前のページにもどる  ニュースをもっと読む


ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです