函館西署28年ぶり死亡事故ゼロ
函館西署(清水博明署長)管内の昨年1年間の交通死亡事故はゼロで、1980年以来28年ぶりとなる記録を達成した。1月1日午前零時現在の速報値で、人身事故の発生も前年比44件減の283件、負傷者数は同62人減の338人と減少。交差点での取り締まり強化や各関係団体と連携した高齢者への意識啓発などの活動が実を結んだ。
同署は、84年末に現在の函館市海岸町に庁舎を移転。翌85年には、管轄区域が同市内の西部地区や函館湾沿いの41町会に変更となり、約2・1倍の広さになった。国道5号や同227号、市道八幡通りなどの主要幹線道路を含め、管内道路の総延長は196キロとなる。
現在の管轄区域での死亡事故は、10人が死亡した89年が最多で、04―06年に3年連続で1人ずつの年があったが事故死ゼロの年はなかった。直近では、07年11月9日に上新川町で発生した自転車の高齢者が路線バスにはねられた事故が最後で、以来、約420日間の死亡事故ゼロが継続している。
昨年の事故を概要別にみると、歩行者と車両の事故は前年比27件減の24件、自転車対車両が同2件減の64件、車両同士は同8件減の188件だった。24歳以下の若年者が起こした事故や高齢者が巻き込まれ負傷する事故もそれぞれ20件以上減少した。
同署は、函館西交通安全協会などの関連団体と連携し、高齢者への啓発活動を継続。飲酒絡みの違反者や常習の無免許運転など、交通死亡事故抑止に向けた摘発を強化している。屋代芳彦交通課長は「2009年も引き続き死亡事故ゼロを目指して、高齢者対策や交差点事故防止を重点的に進めたい」としている。
提供 - 函館新聞社
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