認定こども園どんぐり、「保育所型」に移行

 【七飯】木育や食育など特色あるプログラムを展開する認定こども園「どんぐり」(七飯町大川7、戸巻聖園長)が2009年度から国内で初めて、従来の地方裁量型から「保育所型・認定こども園」に移行する。同園の持つ保育所機能(認可外保育施設)が認可保育所と認められたためで、国と道、町の補助で運営も安定する。これに伴い、同園は0歳児と1歳児の募集枠を計24人として隣接の新規施設で保育することや、幼稚園の授業料を下げることも決めた。

 待機児童解消や子育て支援を目指し、07年度から保育の新たな選択肢としてスタートした「認定こども園」は幼稚園と保育所の機能を併せ持つ。道知事が認定し、施設概要で(1)幼保連携型(2)幼稚園型(3)保育所型(4)地方裁量型の4つに分けられる。同園は24時間受け入れ可能な託児所「どんぐり」として03年に開所。07年度から認可外保育施設が幼稚園の機能を併せ持つ「地方裁量型」の認定こども園となり、森のようちえんや預かり保育、一時保育などで特色ある教育を進めてきた。

 地方裁量型から保育所型への移行は全国でも例がない。

 現在、同町内の5つの認可保育所のうち最年少の受け入れが6カ月児(大中山保育所、大沼保育園)のため、町は8週目児から受け入れる同園が加わることで、函館近郊で働く母親のニーズに一層対応できると期待。「町として間口が広がる。これまでよりも4カ月も早い8週目からの受け入れは心強い」としている。

 保育所機能については運営委託料として、国から4分の1、道と町からそれぞれ2分の1の補助を受けることができる。保育所機能は七飯町に在住するか、同町内に勤務する保護者が町の保育料基準で利用でき、幼稚園機能については同園が保育料の値下げに踏み切った。同園は保護者説明会を開き、新体系と新料金について理解を求めた。同園は託児所開所時のリネンに基づき、託児所「どんぐり」として居住地、就労地にかかわらず、年中無休で0歳児から小学3年生までを受け入れるほか、子育て支援機能として一時保育も継続する。

 戸巻園長(35)は「保護者に『どんぐりはなんとかしてくれる』と思ってもらえるように、との基本コンセプトをなくさずに、教育の特徴や幅を持たせ、子どもたちに還元できれば」と話している。

 町はどんぐりを含めた09年度保育所(園)、認定こども園の入所児を13日から30日まで募集。問い合わせは町保健福祉課子育て健康支援室児童家庭係TEL0138・66・2521。

update 2009/1/2 14:06
提供 - 函館新聞社


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