道8区、衆院選向け支持拡大図る

 昨年秋の福田首相辞任、麻生首相就任で一気に観測が流れた衆院解散・総選挙は、越年した。自民党や麻生首相の支持率低迷が続く中、今年は仮に解散がなくても9月に任期満了となることから、必ず総選挙が実施される。衆院道8区に立候補を表明している3氏は臨戦態勢を維持しながら、支持者拡大へ奔走。保守勢力は2003年の前々回以来の分裂選挙となる。

 立候補を表明しているのは、今期限りで引退する金田誠一氏(61)の後継となる民主党現職、逢坂誠二氏(49)、自民党新人で前参院議員の福島啓史郎氏(62)、前々回から3回連続で挑む保守系無所属新人の佐藤健治氏(51)。共産党は党の方針で8区では候補を擁立せず、比例候補当選に重点を置き、選挙区は自主投票を決めている。

 逢坂氏の陣営は昨年10月上旬に函館市松風町に選挙事務所を開設したが、解散が当面先送りされたことで11月に事務所を移転、人員体制を縮小した。国会の合間を縫って函館・道南入りし、関係各所でのあいさつ回りや街頭演説を精力的にこなす。「政策の転換や政権交代が求められていることを、広く企業や団体、地域に訴えていく」と攻勢を強め、「いつでも選挙モードで行ける気持ち」と語る。

 福島氏は、昨年3月の前支部長辞任を受け、同9月下旬に新支部長に就任した。選挙事務所も10月中旬に同市東雲町に開設し、元農水官僚で前参院議員という即戦力を売り物に、道南の一次産業をはじめとする経済振興などを訴えている。「保守系代議士が8年間不在で、道南の産業経済の疲弊を改めて感じた。衆院解散・総選挙は早ければ大型連休前。いつでも戦う準備はできている」と語る。

 佐藤氏は他の2候補と比べ組織力が弱い点は否めない。しかし、唯一の地元出身候補であることや、2回の選挙戦を経験していることは大きなアピール材料になる。「日本が大きな経済危機に直面しており、脱却に向けて政府と国会が全力を注ぐべき。総選挙は9月の任期満了まで伸びる可能性もある」と語る。そのため、現在も選挙事務所を構えず、徹底的な草の根運動で、道南各地を飛び回っている。

update 2009/1/2 14:05
提供 - 函館新聞社


前のページにもどる  ニュースをもっと読む


ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです