冬の大沼をエンジョイ
【七飯】函館市からほど近く、ヒット曲「千の風になって」誕生の地として知られる観光地・七飯町大沼は、年の瀬も大勢の観光客でにぎわっている。地元観光案内所や体験型観光業者は年末年始も無休で観光客の受け入れに忙しい。
◆ハクチョウと触れ合う
観光情報を提供する大沼国際交流プラザ(大沼町85、小島威館長)は、ハクチョウ用のえさを入り口に設置した。町給食センターで廃棄されたパンを角切りにし、紙の容器に入れたものを無料配布しており、同館は「ハクチョウとのふれ合いを楽しんでほしい」と話している。
大沼国定公園には11月下旬からハクチョウが羽を休める姿が見られ、大沼と小沼を結ぶ「白鳥台セバット」にも12月10日ごろからハクチョウが飛来。同セバットはハクチョウと間近に触れ合えるとあって毎年、大勢の観光客らが訪れている。
同プラザでは2001年からハクチョウが飛来するこの時期に合わせて毎年、エサを提供。ことしから館入り口での設置へと切り替えた。エサ配布所にはプラザからセバットへ向かう手書きの地図も張り出した。観光客の中には早速、エサを片手にセバットに向かう姿も見られた。
同館の営業時間は午前8時半から午後5時半。問い合わせは同プラザTEL0138・67・2170。
◆五右衛門風呂がリニューアル
季節に合わせた体験事業を提供する「イクサンダー大沼カヌーハウス」(大沼町22、渡辺邦浩代表)の高台五右衛門風呂が、リニューアルした。2階の風呂場には雪よけの屋根と簡易な壁を設け、1階部分にサウナを設置。同ハウス利用者専用で、湯に浸かりながら小沼に沈む夕陽や夜空に瞬く星空を楽しむことができる。
同ハウスは昨シーズン、高台の同五右衛門風呂を完成。今シーズンは簡易な壁と屋根を設け、周囲の目を気にすることなく入浴を楽しめるよう工夫を凝らしたほか、釜を焚くドラム缶のかまどを利用し、1階部分に壁で囲まれたサウナを新設した。
渡辺代表は「現在、サウナ部分は脱衣所として利用している。さらに改良を加えていきたい」と話している。同ハウスではスノーシューやテレマークのツアー、結氷後は氷上ワカサギ釣りも行っている。問い合わせ、ツアーの予約は同ハウスTEL0138・67・3419。
◆ワカサギ釣って食べる
大沼の冬の風物詩ワカサギの穴釣りが年末年始も楽しめる。夏はコイやヘラブナの釣り堀を経営している藤原黄門さん(72)が、今年から冬期間、ワカサギ釣りを来場者に楽しんでもらっている。
今年の大沼は湖面の凍結が遅れており、この釣り堀でもまだ氷の上で釣ることはできないが、通路などから楽しむことができる。現在、体長8センチ程度がよく釣れており、釣った魚はから揚げにして食べることもできる。
料金は竿、えさ付き2時間で大人1000円、小学生以下の子ども750円で2時間。から揚げはグループで500円。このほか竿とえさのほか、使いきりカイロ、防寒具、から揚げのサービス付きで一人4000円の「手ぶらセット」がある(要予約)。
時間は午前8時半から午後4時まで。場所は、大沼公園広場にあるステージの右側から入る。駐車場は大沼公園の一般の有料駐車場を利用する。JR利用の場合は大沼公園駅から送迎もある。問い合わせは藤原さんTEL090・8271・7584。
提供 - 函館新聞社
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