各町会 力合わせ歳末警戒
歳末特別警戒に合わせて、函館市内の各町会は自主的に地域内の防犯、防火活動に励んでいる。青色回転灯を装備した車両を活用したほか、昔ながらの拍子木を使った巡回活動などにそれぞれの町会が取り組んできた。メンバーは厳しい寒さの中、力を合わせて、住民に不審者の警戒や防火を促し、地域の安全を地道に支えている。
2003年から4―12月の間、毎月1回、地域内の夜間パトロール活動を実施している深駒町会(佐藤実会長)は、12月だけ活動を2回に増やし、防火などを訴えている。今年最後のパトロールとなった18日は役員約20人が参加。ちょうちんや拍子木を手にし、4組に分れて徒歩で約1時間、「火の用心」などと声を上げながら地域内を見った。
三上秀夫防犯防災部長(77)は「最近は住民からねぎらいの言葉を掛けていただく」と、活動が地域に根付きつつあるのを感じながら、新年度の活動にも意欲を見せる。
今年初めて大掛かりな歳末警戒を行った美原町会(若松均会長)は役員、町会員約40人で「美原町会防犯パトロール隊」を立ち上げ、26日夜に見回りを実施した。町会館での出発式では、若松会長(73)が「今年も残りわずか。安全な新年を迎えられるよう励もう」とあいさつ。青色回転灯装備車1台が出動し、参加者も3組に分かれて町内をパトロールした。
平澤鐡美総務部長(65)は「火事も犯罪も起こらなければ」と穏やかな1年を迎えられるよう願っていた。
高盛町会(佐藤福明会長)は12月に導入したばかりの3台の青色回転灯装備車を活用。佐藤会長(70)ら3人の役員が主に小・中学校の下校時間帯を中心に町内を走行している。活動の初日となった15日には役員15人が2組に分れ、郵便局やコンビニエンスストアなどを訪問し、犯罪や火災への注意を呼び掛けた。佐藤会長は「青色回転灯装備車の活用で地域の防犯意識を高め、犯罪抑止につなげたい」と力を込める。
旧南茅部地域の川汲町内会(酒井鉄雄会長)は函館中央署などと連携した巡回活動を展開。市川汲会館(川汲町)で19日に行った出動式には、南茅部地域の防犯、交通ボランティアら計約20人が集まった。役員の佐々木忠勝さん(64)は「継続して巡回を続けたい」と話していた。
提供 - 函館新聞社
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