小学生がオオワシとオジロワシ観察
【八雲】八雲町の遊楽部川流域で27日、小学生を対象とした、天然記念物のオオワシとオジロワシの観察会が行われた。荒れ模様の天候の中、数多くのワシが空を飛び回る勇壮な姿を、子どもたちは望遠鏡などを使って熱心に観察していた。
函館のNPO法人「なちゅらす」(赤石哲明代表)が4年前から実施している全3回の自然体験型環境教育プログラムで、今回が本年度の2回目。11月の1回目では産卵を終えて息絶えたサケ(ほっちゃれ)を観察し、2回目はほっちゃれを餌として越冬するワシの生態を探った。来年3月の3回目には新たな命を授かり海へ下っていくサケの稚魚の姿を確認することで、川を舞台に自然生物の命が循環する仕組みを学んでいく。
この日は函館とその近郊の小学1年生から5年生まで10人が参加。サケ・マス研究の第一人者である北大の帰山雅秀教授と野鳥研究を専門とする松本経研究員の案内で、国内でも有数のオオワシとオジロワシの生息地である遊楽川とその支流に入った。
この日は雪のために視界が遮られる悪条件だったが、餌を求めて川原に降り立つオジロワシや、群れをなして悠々と大空を飛び回るオオワシの姿を数多く確認することができた。子どもたちは望遠鏡を使って熱心に観察を行っていた。2年連続の参加となる柳元I?シさん(函館青柳小4年)は「寒かったけれど前回よりもたくさんのワシを見ることができてうれしかった。来年もまた参加したい」と話していた。
提供 - 函館新聞社
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