知内出身のサブちゃん今年も紅白出場 脇本町長ら町民が応援
【知内】知内町出身の演歌歌手、北島三郎さん(72)が今年も31日夜に行われるNHK紅白歌合戦に出場する。当日歌う曲目は地元漁師らに人気の「北の漁場」に決定した。出場歌手の中の最高齢で、出場回数も45回目と最多。地元の大スターとして町民の応援にも力が入る。小、中学校で2年先輩だった脇本哲也町長は「北島さんの力ある歌声で全国に元気を与えてほしい。今年もテレビの前で家族と一緒にその勇姿を見たい。楽しみにしている」と、演歌界の大御所に古里からエールを送っている。
北島さんは1936年に知内村(現知内町)で生まれ、地元中学を卒業後、函館西高校に進学。毎朝早く列車で通ったという。
高校時代にNHKのど自慢に出場するなど、美声の持ち主として認められ、歌手を目指して上京。62年6月に「ブンガチャ節」でデビューした。同年12月に「なみだ船」で第4回日本レコード大賞・新人賞を受賞。86年には「北の漁場」が第28回同大賞・最優秀歌唱賞に選ばれた。時代劇などにも出演し、“サブちゃん”の愛称で幅広い芸能活動を展開している。
91年8月に道民栄誉賞、92年2月には知内町民栄誉賞が授与された。昨年10月1日に町公民館で行われた町制施行40周年記念式典にも駆け付け、祝辞を述べて会場を盛り上げた。
紅白歌合戦会場の東京渋谷のNHKホールは、今夏の改修まで座席などに知内産の木材が使われていた経緯があり、町としても紅白歌合戦は縁深い。北島さんは同町の公式ホームページに「毎年8月のお盆に故郷に帰ると、子どものころ、海や川で泳いだこと、森にカブト虫を探しに行ったこと、秋サケの遡上(そじょう)を見に知内川に出かけたこと、冬手づくりスキーで朝から夕方まで遊んだことなどが思い浮かび、『自然豊かな知内町』を痛感する次第です」との思いを寄せている。
北島さんと小、中学校時代に同じクラスだった町重内の構口忠栄さん(72)は「毎年たいしたもんだ。三郎の頑張る姿を見て、自分も勇気づけられている。72歳といっても50歳ぐらい若い気持ちで頑張ってもらいたい」とし、毎年紅白歌合戦を楽しみにしているという知内高校2年の遠藤栞さん(17)は「初出場のミスターチルドレン(ミスチル)が大好きなので、サブちゃんがあこがれのミスチルと共演すると思うとうれしい。晴れ舞台をしっかり見たい」と期待を寄せている。
提供 - 函館新聞社
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