観光客数 前年比6.3%減…渡島管内08年度上期

 渡島支庁は、本年度上半期(4―9月)の管内観光客数と訪日外国人宿泊者数を発表した。観光客数は、前年同期比6・3%減の649万6800人で、原油高騰や北海道洞爺湖サミット開催の影響などにより、現行方式の調査を開始した1997年以降では最少となった。また訪日外国人宿泊者数は、毎年全体の半数近くを占める台湾からの観光客が大幅に減少したが、シンガポール、マレーシア、タイなど他の東南アジア各国からの増加により同0・9%増の4万3865人とわずかながら前年を上回った。

 観光客の内訳は、道外客310万7100人(同6・0%減)、道内客338万9700人(同6・7減)。日帰り客は435万2300人(同8・5%減)、宿泊客は214万4500人(同1・6%減)で、日帰り客の大幅な減少が目立つ。

 市別では、函館市が310万8500人(同3・5%減)。桜の開花が早まったため4月が好調だったが、5―9月の日帰り客が大きく落ち込んだ。北斗市は40万4700人(同14・6%減)で、観光農園や温泉施設での減少が影響した。

 町別では観光地点調査法の見直しにより知内町が同7・3%増の7万7700人となった以外、残り8町はいずれも減少した。七飯町は106万8600人(同8・5%減)、森町が50万500人(同3・4%減)、長万部町は40万600人(同8・6%減)、八雲町が29万8300人(同8・2%減)など。これらはサミット開催による周辺規制で、ツアーのルートが変更されたことが主な要因とみられる。また桜の名所で知られる松前町も40万2000人(同12・8%減)と大きく減少。これは5月1日の暫定税率復活によるガソリン値上げの影響で、乗用車による花見客が減少したためとみられる。

 訪日外国人宿泊者数は、台湾が1万7751人と全体の4割を占めてトップだが、前年同期比19・6%減と大幅な落ち込み。一方シンガポールが2320人(同3・45倍)、前年同期3人だったマレーシアが660人、タイが326人(同8・15倍)と東南アジア各国からの宿泊者が大きく増加しており、北海道観光の人気が広範囲に広がっていることをうかがわせる。

 このほか主な国・地域別では、韓国が9919人(同7・8%増)、香港が3127人(同26・3%減)、アメリカが1994人(同17・9%増)、中国が1247人(同20%減)となっている。

update 2008/12/22 13:59
提供 - 函館新聞社


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