函館市、来年度 循環バスの運行実験
函館市は来年度、同市西部地区を循環する「新コミュニティバス(仮称・おでかけバス)」の運行実験に乗り出す。高齢者が多く居住しているのに加え、こう配の急な土地柄に配慮し、日常の買い物や通院、他の交通機関へのアクセスを確保するため、試験運行をしながら的確なニーズの把握に努め、事業の本格導入につなげたい考えだ。
市地域交流まちづくりセンター(末広町4)で17日に開かれた有識者5人の「西部地区フォローアップ委員会」(星野裕委員長)で事業案が示された。市が2006年度から5カ年で進める「都市再生整備計画」に基づき、来年度の新たな取り組みとして実施を目指す。
事業案によると、運行コースは十字街から船見町の間を循環する全長約5・6キロ。ロードヒーティングが整備されている坂を上り下りしながら、停留所38カ所を設け、利便性を高めるために区間の距離は最大でも200メートルを想定する。コース上では一部で自由に乗降できる「デマンド方式」の導入も検討する。
バスはリフト付きの13人乗りで、時間は午前9時―午後3時を中心とし、確保できるバス台数の関係で45―50分間隔、運賃は一律100円となる見通し。試験の実施時期は秋から冬にかけての2―3カ月間を予定し、利用者への聞き取り調査を基に本格導入に向けて協議する。
委員からは「事業化に際し、ルートの見直しを含めて柔軟に対応すべき」「観光は二の次にして、住民の生活を支えられる路線にしてほしい」などの意見が出た。
提供 - 函館新聞社
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