未来大、台湾の学生とワークショップ
公立はこだて未来大(函館市亀田中野町、中島秀之学長)と台湾国立交通大の学生らが15日から、市内でデザインのワークショップに取り組んでいる。参加者約50人は英語で交流しながら、新しいシステム設計手法の1つ「シナリオ法」を用い、観光に関する新しいシステムデザインの企画・開発に挑戦している。(新目七恵)
シナリオ法は、人の行動パターンや経験を細かく「シナリオ」として書き出し、必要とされる機能や目的などを把握してデザインに生かす手法。ワークショップは学生らに新手法を体験させ、異文化理解を深めることなどが狙い。2004年から未来大が台湾の交通大と共催し、これまでに6回開催している。
今回は両大の学生のほか、台湾国立雲林科学技術大の学生らも加わった。参加者は初日、5グループに分かれ市内各所を取材。朝市や西部地区などを歩き、台湾人学生は外国人観光客の視点で良い点や悪い点などをチェックした。
2日目の16日は、市地域交流まちづくりセンター(末広町)でグループ別に前日の活動を分析。デジタルカメラなどで撮った写真や取材メモなどを基に、外国人客が観光をより楽しめるシステムのデザイン案を話し合った。
参加者は最終日の19日、デザインした観光に役立つシステム案を発表する。
中島廉売などを歩いたチームのリーダーで未来大4年生の木原良輔さん(22)は「外国人を苦手とする店員も案内できるようなものができれば」と話していた。同じチームで交通大修士2年生のウェン千慧(ウェン・チェイウェイ)さん(23)は「初めてのものばかりだった。店の人は親切で言葉が分からなくても何とか通じた」と話していた。
提供 - 函館新聞社
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