函水高10年ぶり最優秀賞…全国水産高等学校生徒研究発表大会
函館水産高校(齋藤隆校長、生徒477人)海洋技術科3年の生徒3人の研究チームがこのほど、小樽市で開かれた「第17回全国水産高等学校生徒研究発表大会」(全国水産高校長協会主催)で最優秀賞に輝いた。同校が全国大会で最優秀賞に選ばれたのは10年ぶり3回目。メンバーの1人、吉江裕太君(18)は「1位に選ばれるとは思わなかったのでとてもうれしい」と喜んでいる。
同大会は地域の自然や水産業にスポットを当てた研究成果を披露する場で、全国の水産高校などから地区大会で選ばれた8チームが参加。函水高のチームは11月に釧路管内厚岸町で開かれた道地区大会で1位に輝き、全国への切符を手にした。
メンバーは吉江君と渡邊文也君(18)、越後俊哉君(18)で、テーマは「マナマコ生産の基礎研究」。7月から同校で、ウニだけを入れた水槽と、ウニとマナマコを入れた水槽を用意して水質調査などを実施。ウニだけの水槽はふんで汚れるが、マナマコも一緒だと汚れないことを突きとめたことや、海の泥の有機物などを餌とするマナマコがウニのふんだけでも成長を続けていることを発表した。大会では、地域の養殖漁業に貢献できる内容と、はきはきとした発表態度などが評価された。
渡邊君は「来場者の顔を見て説明したのが最優秀賞に結びついたと思う」と説明。越後君は「観客が見やすいようにレーザーポイントをスクリーンに当てる練習を積んだのが良かった」と笑顔を見せていた。
指導に当たった西川正一教諭(54)は「生徒にとって他校のチームの発表も勉強になったと思う」と話し、齋藤校長(55)は「生徒の研究が将来的に地域の水産業に貢献できれば」と話していた。
提供 - 函館新聞社
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