インフルエンザ 早い流行
函館市内で、インフルエンザが例年よりも早いペースで流行している。市立函館保健所が市内の医療機関から受ける罹患(りかん)者の定点報告では、11月中旬に今季初の報告があり、12月上旬の1週間だけて60件を数えた。これに伴い函館市立の小中学校では、11日までに10校の16学級が、インフルエンザを含む集団風邪で閉鎖した。同保健所は「さらに感染者が増えるかもしれない。うがいや手荒いを励行し、人込みを避けるなど予防を徹底して」と呼び掛けている。
同保健所の定点報告は、あらかじめ定めた市内11カ所の医療機関から寄せられ、流行状態の目安となる。今季の報告件数は、初報告の11月10―16日は1件、同17―23日は3件、同24―30日は14件。これが12月1―7日の週は60件と、爆発的に増加した。
例年流行を迎えるのは、小中学校の3学期が始まる1月以降が多いが、同保健所は「ことしはかなり早い時期に流行が始まった」と話す。
市内の小中学校では、集団風邪による学級・学年閉鎖が相次いでいる。今季は11月中旬に亀尾小中学校が学校閉鎖したのを最初に、12月に入ってからは日吉が丘小や旭岡小、高丘小、神山小などで相次いだ。これまでに閉鎖した学級数は、小学校が9校で13学級、中学校は1校で3学級。市教委は「市内の東部から中央方面に向かって感染が広がっている」とみる。
2学級を閉鎖した神山小では、8日以降に児童の罹患や欠席が目立ちだした。全体の3分の1に当たる児童が休んでいるクラスもあり、担任は授業内容を復習中心にするなど、進度に配慮している。重症の児童に対しては、家庭訪問や電話で病状を確認しており、津田英昭教頭は「油断できない状態。週末に上手に休んで回復させてほしい」と語る。
インフルエンザの予防について同保健所は、うがいなどのほか人込みを避けることも勧める。保健予防課は「どうしても人込みに行かなければならないときはマスクをして、感染の拡大防止と予防に努めてほしい」と話している。
提供 - 函館新聞社
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