高見澤さん、来年8月に市内で大型イベント計画

 海の男たちで沸き返る港町のかつての活況を再び―。函館出身で東京在住の建設土木業高見澤さちよさん(36)が来年8月、函館市内の港を会場に、全国のヨットマンを集めたレースや野外ジャズなどの大型イベントの実施に向け、準備を進めている。函館開港150周年に合わせた計画で、巨大キャバレーテントの設置や歌手八代亜紀さんの来函も予定。函館、青森県大間の漁業関係者も巻き込み、音楽とショーで楽しい夜を演出する内容だ。高見澤さんは「北洋漁業が栄えた時代へのオマージュ(賛辞)として開催したい」と意気込んでいる。

 高見澤さんは函館西高卒。高校生の時に西部地区や赤レンガ倉庫周辺などで多くの時間を過ごし、函館への愛着や思いを深めた。卒業後上京し、建築解体業の仕事をこなす傍ら、道南でジャズ関連のイベントなどを企画。昨年9月には、大門地区にあったキャバレー「未完成」の廃屋を中心となって手直しし、一夜限りの復活ショーを実現させた。

 未完成の企画準備で地元住民から昔の函館について話を聞くうち、大正から昭和初期に北洋漁業で成り立った街の経済や産業、繁華街の様子を知った。150周年の節目も重なり、今度は当時のにぎわいを再現することで「街を支えた漁業者の存在や歴史について再認識したい」と考え、1月ごろから準備を始めた。

 イベント吊は「青函帯」で、3日間の開催を計画。具体的には、道ヨットクラブ(HYC、札幌)の協力で道内外のヨットマンを集めたレース、八代亜紀さんや東京のプロジャズバンドによるジャズ演奏を計画。未完成で使った家具などを再利用してつくるキャバレー会場では、本格的なダンスショーなどを繰り広げ、当時の華やかさを体感してもらうという。

 青函交流の一環として、津軽海峡を挟む大間や函館市近郊の漁業者の参加も呼び掛け、会場には漁船や大漁旗も並べる考え。

 来年の節目に向けては、函館市でも記念事業実行委を発足させ各種活動に取り組んでいるが、高見澤さんは「市民レベルの機運はそれほど高まっていない」と指摘。「こうした市民の記念活動を取りまとめるリーダーシップを強く求めたいし、函館が一丸となるような動きを期待したい。この節目に函館の在り方を模索したい」と話している。

 イベントに関する問い合わせは高見澤さんTEL090・2052・0159。青函帯のホームページはhttp://www.seikantai.jp/。

update 2008/12/12 11:07
提供 - 函館新聞社


前のページにもどる  ニュースをもっと読む


ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです