函館市議会/病院改革プラン素案、財政試算との違い説明

 第4回函館市議会定例会は11日、一般質問を継続し5人が立った。来年度から7年間の市立病院改革プラン素案と、同5年間の中期財政試算で、一般会計から病院事業会計への繰出金の額が大きく違うことについて、市病院局の井上芳郎局長は「改革プランは現状の見込みから作成しており、一般会計からの繰入額は上限の最大値。収益の改善を図り、赤字圧縮に努めたい」述べ、理解を求めた。

 本間新氏(市民クラブ)、志賀谷隆氏(公明党)への答弁。

 病院事業会計には本年度、一般会計から19億6000万円を繰り入れている。改革プランの素案では、来年度からさらに年間6億―13億円を増額する。一方、財務部が作成した中期財政試算では、来年度からの一般会計からの新たな繰り出しは年間2億―5億円。井上局長は「差し引きで43億円違う」とした。

 本間氏は企業会計の独立採算制を挙げ、一般会計に依存しすぎている点などを指摘。井上局長は「改革プランは実効性のある計画策定が求められ、医師不足で休診中の科目の再開などは盛り込んでいない。収益の増加や委託料の見直し、経費節減などで43億円を圧縮したい」と述べた。

 志賀谷氏は、西尾正範市長が公式の場で改革プランについて「絵に描いたもち」と発言したことを指摘し、真意をただした。井上局長は「09年度から直ちに経営が良くなるようなプランは現実的ではない、との意味。私どもへの叱咤(しった)激励の気持ちも込められた発言」と述べた。

 このほか、日角邦夫氏(民主・市民ネット)、村井正幸氏(新生クラブ)、紺谷克孝氏(共産党)が質問した。

update 2008/12/12 11:06
提供 - 函館新聞社


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