函水高・2年田村君が危険物取扱者甲種に合格
函館水産高校(齋藤隆校長、生徒468人)機関工学科2年生の田村香基君(17)がこのほど、危険物取扱者甲種に合格した。全種類の危険物を取り扱える国家資格で、4月の消防法改正に伴い高校生でも受験が可能になって以降、高校生の合格者は道内で初めて。田村君は「これからもいろいろな資格を取得したい」と喜んでいる。
危険物取扱者はガソリンや重油、酸化性固体などさまざまな危険物を取り扱ったり、取り扱う場に立ち会うのに必要な資格。甲、乙(1―6類)、丙の8種類に分かれ、乙と丙は扱える危険物が限られる。
甲種は危険物に関する法令や化学など3科目を問う最も高度な内容。これまでは大卒以上など受験制限があったが、4月からは乙種の特定3類を取得すれば高校生でも受験できる仕組みに変わった。
同校では授業にかかわる各種国家資格の取得に向け、希望者向けの補習などで生徒の受験をサポートしている。危険物取扱者もその1つで、乙種の4類は1年生でほぼ全員が受験する。田村君は1年生の時に乙種の6類すべてを取得。「もっと上を目指したい」と甲種の受験に挑戦することにした。
受験準備はすべて独学。例題集や市販の参考書を使い、試験前の約2週間に集中して勉強した。11月に函館市内で行われた試験会場では手応えをつかんだものの、試験後の自己採点で予想より結果が低く不安だったという。合格通知が自宅に届いた時は「うれしかったし、安心した」と振り返る。
試験を行う財団法人消防試験研究センター道支部(札幌)によると、高校生の甲種合格者は全国的にも珍しいという。担任の杉崎健教諭(38)は「ここまで妥協せず努力し続けるのはすごい。結果が出てうれしい」と喜ぶ。田村君は「来年は2級電気工事士の試験にも挑戦し、いろいろな資格を将来に生かしたい」と話している。
提供 - 函館新聞社
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