おぼろ昆布作り最盛期

 函館市内のコンブ加工店で正月用のおぼろ昆布作りが最盛期を迎えている。コンブの表面を薄く削ってできるおぼろはうどんや吸い物などさまざまな料理の食材に使われる。歳暮用のほかに、雑煮におぼろを入れる風習がある長野県からの需要が多いことから市内の各店はこの時期が繁忙期になる。

 同県のスーパーから正月用の注文を受けた「納屋商店」(新川町28、納屋英雄社長)では、今月26日から順次始まる出荷に間に合うよう、4人の職人が急ピッチで作業を進める。函館沿岸で採れたガゴメ(トロロコンブの仲間)の表皮を専用の包丁で削り、ふんわりと透けるような薄さのおぼろを作り出す。1日7、8時間削り続けても1人当たり5キロ前後の量にしかならない。

 職人の1人、鳥山一栄さん(47)は「正月用は10月から削り始めている。コンブは一つ一つ形や粘り具合が異なり、気温や湿度によっても削り方を考えなければならない。長年の経験や勘が物を言う仕事」と話す。

 おぼろ昆布は道外への出荷のほか、店頭でも販売している。納屋社長(60)は「おでんや鍋が食べたくなる寒い季節にコンブの需要が高まる。これからの季節に期待したい」と話していた。

update 2008/12/8 10:02
提供 - 函館新聞社


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