「銀幕」に夢中の3日間…イルミナシオン映画祭閉幕
函館山展望台クレモナホールなどで開催中の「函館港イルミナシオン映画祭2008」(実行委主催)は7日、11本の短編、長編作品などを上映し、閉幕した。映画関係者らが熱い思いを語るシンポジウムや女優の坂井真紀さんらによるトークショーも開かれ、参加者は映画の魅力に浸かる楽しいひとときを過ごした。
函館市地域交流まちづくりセンター(末広町4)内の十字街シアターで開かれたシンポジウムでは、映画関係者が「映画祭ってなんだ!」のテーマで話し合った。シナリオ大賞審査員の河井信哉映画プロデューサーは「函館のロケーションで映像を撮る意識を再度大事にすべきでは」と課題を提起。篠原哲雄監督は「この街にしかない雰囲気があり、そこに触れると映画が作れる」と魅力を語り、林海象監督は「長く続けば函館の文化的プライドに育つはず」と可能性を述べた。札幌在住の長沼里奈監督の「道内の作家が目指せるような上映ブログラムがあれば」など、参加者からも活発な意見が出た。
クレモナホールでの「ノン子36才(家事手伝い)」(08年)上映後、熊切和嘉監督と一緒に登場した主演の坂井さんは「自分にとって代表作と思える作品で上映してもらい幸せ。また観てほしい」と語った。会場は大勢の観客でほぼ満席となり、普段聞けない映画制作の裏話などを楽しんでいた。
閉会式で米田哲平実行委員長は「ささやかに始めた映画祭だが、これまでにさまざまな人の協力があったと感謝したい。次回に向けて頑張りたい」と話し、来年の15周年に向けた決意を語った。
提供 - 函館新聞社
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