函館バス、広告付きバス停登場

 函館市内に「広告付きバス停上屋」がお目見えし、市民の目を引いている。設置者は函館バス(函館市、寺坂伊佐夫社長)だが、設置や維持管理費用を負担しているのは仏日合弁企業のエムシードゥコー社(東京、トマ・ゲドロン社長)。広告料収入で費用を賄う方式で、道内では旭川、札幌に続いての設置。函館バスは「バス事業者、利用者、広告主にメリットがある」と話している。

 湯倉神社前と杉並町(遺愛高校前)に設置し、本年度内に亀田支所前、五稜郭公園入口、亀田中学校前の計5カ所に試験的に建てる。利用者の要望や意見を調査し、好評であれば将来的には30基に増やす計画。

 バス停の大きさは高さ3・2メートル、長さ4・15メートル、奥行き1・85メートルで、広告面は1面当たり縦1・71メートル、横1・16メートル。広告は歩道の幅員により歩道側か車道側から見えるようになっている。

 エムシードゥコー社は、フランスに本社を持つ都市景観をビジネスとする会社。同社によると、設置費用はまちまちだが、上屋本体と設置工事費でおおむね1基350万円という。国道や道道、市道などに応じて道路管理者の了解を得て、道路占有料や除雪、清掃なども同社が負担する。函館市の場合、建築審査会や屋外広告物条例などの条件をクリアして認められる。

 同様のバス停は世界52カ国、3500都市で展開し、国内では26都市で約800基を設置している。「広告は2週間に1回、全国一斉に替える。バス停設置は20年契約で、長期的に採算を取る。ビルの壁面や屋上などの広告と違い、歩行者に正対する形で見えるのでPR効果が高く、一定の料金をいただける」と説明する。

 バス停はガラスの壁で、ベンチのほか照明も付いている。函館バスは「利用者が雨や雪をしのぐことができ、美観や景観、さらに防犯・防災の観点からも注目度が高い」とメリットを語る。

 同バス停を利用していた市内の50代の女性は「広告もおしゃれで、これからの時期に助かります」と話し、好評だ。

update 2008/12/7 12:49
提供 - 函館新聞社


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