鳥崎川の外来魚全面駆除 結論出ず
【森】森町内を流れる鳥崎川に生息する外来魚、ブラウントラウトの駆除に向けた現地検討協議会(道主催)が6日、森町公民館で開かれた。サケ稚魚の食害被害防止のために全面駆除を訴える漁業者側と、釣りの対象魚として保存を望む釣り愛好者らが意見を交わしたが、この日は結論に至らず今後も検討を重ねていくこととなった。
ヨーロッパが原産のブラウントラウトは、道内40水系で生息が確認されており、サケ・マス稚魚を食べることで漁業被害をもたらしているとされている。今回の協議会は道の本年度の新規事業「外来魚駆除対策」の一環で、道南地域での協議会開催は北斗市の戸切地川に続いて2件目。戸切地川の協議会では、下流域に限定してブラウントラウトの駆除を実施することで11月に合意している。
この日の協議会では漁業者側、釣り愛好家側とも、稚魚の食害を防ぐためにブラウントラウトの駆除が必要であることについては意見が一致。同川では下流域でサケの稚魚、中流域でサクラマスの稚魚を放流していることから、漁業者側はほぼ全域にわたっての駆除を要求。一方、釣り愛好家側は、下流域限定で駆除を行い、中流域にはブラウントラウトを残してほしいと訴えるなど、最後まで意見がまとまらず、今後は各代表者らが中心となった協議で合意を目指すこととなった。
また参加者からは、砂防ダムに設置された魚道が機能していないことが、サケの回帰率の低さにつながっているとの指摘もあり、道側は今後の検討課題にすると答えた。
提供 - 函館新聞社
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