サハリン写真展で“始動”…ロシアセンター

 極東大函館校(函館市元町14)に併設する形で11月4日に開所したロシアセンターで5日、サハリン写真展(在札幌サハリン州代表部主催)のオープニングセレモニーが開かれた。10月に着任した在札幌ロシア総領事館のサプリン・ワシーリー総領事や、同代表部のクトヴォイ・アンドレイ代表らが出席してテープカットし、同センター開所後初の市民向け行事が始まった。12日まで。

 サハリンの自然や漁業、民族、石油・天然ガスプロジェクトなどを収めた写真約30点と、サハリンの小中学生による水彩画6点を展示。サプリン総領事は「ラブロフ外相が出席して開所したロシアセンターには、日ロ関係が函館から始まったという重要な意味がある。多くの市民や観光客にロシアを知ってもらいたい」とあいさつし、工藤寿樹副市長も「ロシアとの交流に一層力を入れていきたい」と述べた。

 クトヴォイ代表は、いずれの作品もサハリン美術館に所蔵している写真で、開催に当たって函館市や函館日ロ親善協会の協力を得たことに謝意を伝えた。漁の様子やイクラを製造する風景など、日本に近い光景があり、関係者が足を止めて見入っていた。

 サプリン総領事は同日、市内のレストランで開かれたロシアセンター開設記念講演会(函館日ロ親善協会主催)で講演。北方領土問題について「メドベージェフ大統領も解決したいと思っている。信頼できる友人関係やさまざまな分野、経済面などで協力・依存する関係を築けば、領土問題は解決する日が来る。人の行き来は次の時代を築いていく」と述べ、ロシアと深い友好関係を持つ函館の重要性を指摘した。

update 2008/12/6 14:37
提供 - 函館新聞社


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