派遣従業員70人削減…ルネサス北日本 半導体需要の冷え込みで
【七飯】半導体製造大手のルネサス北日本セミコンダクタ函館工場(七飯町中島145、長沢幸一社長)が今年に入り、11月末までの累計で約70人の派遣従業員を削減したことが、5日までに分かった。急激な需要の冷え込みによる生産体制の見直しに伴うもので、世界的な景気後退の波が地方の雇用環境にも及んでいる。
同工場では1月から11月末までの間、人材派遣会社との契約期間が満了した派遣従業員計約120人のうち、約50人を12月1日付で直接雇用の期間従業員に切り替えたが、残る約70人とは有期雇用契約を延長せず、段階的に削減を進めたという。
同工場には現在も約130人の派遣従業員がいる。同社の親会社ルネサステクノロジ(東京)は「今後の受注動向によっては(子会社も含め)さらに雇用調整を進める可能性もある」としている。同社によると、海外市場を中心とする急激な半導体需要の冷え込みで、生産体制の縮小を余儀なくされているという。
ルネサス北日本セミコンダクタは2002年10月に設立され、03年4月に日立製作所と三菱電機の半導体部門が統合して社名を変更。函館工場は携帯電話や自動車、パソコン向けなどの半導体の汎用マイコンの生産拠点の一つ。2007年3月期のルネサスグループの連結売上高は約9505億円。
提供 - 函館新聞社
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