「函館の生活、撮影 充実」…映画「わたし出すわ」撮影 森田監督、小雪さんインタビュー
最新作「わたし出すわ」の撮影で函館市内に滞在中の森田芳光映画監督と主演の女優小雪さんが4日、函館市元町のカフェやまじょうで、報道関係者の共同インタビューに応じた。灰色のワンピース姿で現れた小雪さんは「函館を好きになった」などと終始笑顔で街の印象を語った。「お金の使い方」という難しい映画のテーマとは打って変わり、小雪さんの華やかな雰囲気とも相まって、会場は和やかなムードに包まれた。
映画は、突然帰郷した女性(小雪さん)が再会する同級生の「夢」や「希望」の実現のために大金を渡す…という内容。函館ロケは11月16日に始まり、12月10日までの予定。撮影は市民エキストラも加わり市内各地で行われている。
今回、函館ロケ4作目となる森田監督は「好きな函館で映画がまた撮れるのがうれしい。自分の作品の“空気感”に合っているのが街の魅力。フィルムコミッションなど映画への協力態勢や理解がすごく、良い作品を作れる環境がある」とした。12年ぶりのオリジナル脚本について「時代をどう感じ、予見するかを出したい。5年前から経済的な問題が気になり、自分なら大金をどう使うかと考えたことも含めて書いた」と意気込みを語った。
一方、函館は初めてという小雪さんは「街の人は優しく親切で、おいしい食べ物も、すてきなカフェも多い。もう少し身を置きたいと思うほど、函館での生活や撮影を楽しんでいる」と話した。撮影の合間にはさまざまな店やスポットに足を運ぶ「グルメツアー」を行っているとし、特に気に入った場所を「七飯町大沼は自然豊かで印象的。休みの日には乗馬やカヌーもした」と声を弾ませた。
森田監督については「独自の世界観を持つ監督で、言葉やせりふひとつをどう捉えるか撮影前にはよく考えた。今は自由にやれる範囲の表現ができ、撮影は充実している」と楽しそうに語った。
森田監督は「函館ロケの成果が出る映画にしたい。映画で函館の観光客が増えれば」とし、小雪さんは「作品を通して函館を知ってもらいたい。テーマのお金の在り方を考えるきっかけになればと思う」と話した。
映画は2009年に全国公開の予定。
提供 - 函館新聞社
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