来月13日から「みそぎ祭り」…ポスターも完成

 【木古内】木古内町出身の若者4人が行修者として2日間、水ごりを繰り返して身を清め、3日目に御神体を抱えながら津軽海峡へ飛び込んで地域安全や豊作、豊漁を願う「木古内寒中みそぎ祭り《の日程が来年1月13―15日と決まった。木古内町木古内の佐女川(さめがわ)神社を拠点に開催され、期間中はみそぎ行列や和太鼓のステージ、もちまき、特産品販売会などのみそぎフェスティバル(実行委主催)も行われる。行修者が海へ入る瞬間の写真を使ったポスター(A1判)も完成した。

 寒中みそぎは同神社で1831(天保2)年から続く神事で、今度が179回目。伝統神事と各種イベントを連携させる真冬の祭典は、見る者に熱気を伝える。

 伝説によると、1831年の1月15日早朝、同神社の神社守の夢枕に「御神体を清めよ《とお告げがあり、近くの佐女川の氷を砕き、その冷水を浴び心身の汚れをはらい、4つの御神体を抱いて海に飛び込んだとされる。その時に白い着物姿の女性が現れ、以来豊漁豊作が続き、地域が栄えたとの言い伝えが残る。

 毎年、高校生から20代前半の男性が行修者を務め、神事を継承。13日夕の参篭(さんろう)祭で幕を開け、4人が鍛錬に入ることを神殿に報告し、境内で水ごりを繰り返す。みそぎ行列は14日午後5時45分からで、町国保病院横の「みそぎ広場《からJR木古内駅、同神社までの雪道を幻想的なちょうちんの明かりで歩く。同6時には境内特設ステージで、町民有志がみそぎ太鼓などの郷土芸能を披露する。

 15日は午前11時から同広場に木古内の特産を並べるグルメコーナーを開設。和牛やナガイモ、長ネギなどを入れた郷土鍋料理の提供やもちまき大会、福引抽選会を行う。正午には国道228号沿いの鳥居がある「みそぎ浜《で、御神体を抱えた行修者が海へ飛び込む海中みそぎが行われ、全日程を終える。行修者は12月10日の同神社氏子会議で決まる。

 問い合わせは木古内観光協会рO1392・2・2046。

update 2008/12/5 09:30
提供 - 函館新聞社


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