市民以外の火葬料を2倍…函館市 市議会に議案提出

 函館市は来年度から、市民以外の火葬場使用料をこれまでの2倍とする方針を決めた。現在は市民であるないにかかわらず大人(12歳以上)は1件につき1万4000円だが、2万8000円に。多くの自治体が住民と住民以外で料金に差を付けていることから見直す。4日に開会する第4回定例市議会に関係議案を提案し、可決されれば来年4月から適用する。

 同市の火葬場は函館市斎場(船見町)と戸井斎場(館町)、椴法華斎場(絵紙山町)、南茅部斎場(尾札部町)の4カ所。現在の使用料になったのは1995年度で、12歳以上の大人が1万4000円、12歳未満が8500円、死産児が4000円、上肢や下肢など身体の一部が2500円、胎盤など出産時の排出物が1000円。すべての利用者が一律だ。

 使用料改定は、道内の自治体のほとんどが住民以外の使用の場合、料金に差を付けている現状から、函館でも「周辺自治体との不均衡をなくす」(市社会課)ことを目的に実施する。すでに差を設けている自治体では、住民の料金に対して住民以外は1・5―6倍としており、平均は2倍であることから、函館ではこの平均値を採用。胎盤など出産時の排出物を除いたすべての利用を2倍とする。

 使用料は市の戸籍住民課が火葬許可証を発行する時に支払うが、この作業は多くの場合葬儀会社が代行することが多く、市民か否かの確認はこの時に市が行うため、市民の新たな作業負担はない。函館市の火葬件数(大人)の平均は年間約3000件。うち市民以外の利用は主に北斗市や七飯町の住民などで、函館市斎場だけで05年度は185件、06年度は170件、07年度は150件あった。市社会課は、今回の改正で年間約225万円の使用料増収を見込んでいる。

update 2008/12/4 15:51
提供 - 函館新聞社


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