小6は低い傾向 中3は同程度…学力テストの結果 函館市教委が発表
函館市教委は3日までに、文部科学省が4月に実施した全国学力・学習状況調査(学力テスト)の結果概要を発表した。小学6年生は全国の平均正答率に比べ低い傾向、中学3年生はほぼ同程度だった。小山みゆき教育指導課長は「基礎・基本の知識や技能を習得する取り組みが不十分。授業改善や、家庭と連携した学習習慣につながる活動が必要」としている。
正答率そのものの公表は昨年同様、「過度な競争や序列化を招く」(小山課長)として見送った。市内の対象となる児童数は2139人、生徒数は2113人。全国の平均正答率との差が3%以内の場合は「同程度」、3・1―5・0%は「ほぼ同程度」、5・1%以上は「改善が必要、課題がある」と分類した。
調査結果では、小学生の国語A(知識)とB(活用)、算数A、Bすべてが「改善が必要」だった。中学生は、国語A(知識)が「同程度」、国語B(応用)と数学Aは「ほぼ同程度」、数学Bは「改善が必要」となった。
生活習慣や学習環境に関するアンケート結果では、両学年ともに「朝食を毎日食べる」「いじめはどんな理由があってもいけない」などを肯定する回答が高かった一方、自宅での予習・復習や地域の歴史・自然への関心がある子どもは低い傾向だった。
小山課長は「各学校で学力向上の取り組みを進めていると思うが、成果に結び付いていないのが課題」と説明。無回答率も全国に比べ高い点を挙げ、「根気強さや挑戦する姿勢をいろいろな場面で働き掛ける必要もある」とした。
市教委では今後、今回の調査結果を分析する。昨年度独自に小学5年と中学1年対象に行った学力検査の結果を踏まえ、来年2月には課題解決の方策を示す報告書をまとめ、各校に配布する予定。
提供 - 函館新聞社
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