88万人 大幅減少…09年度桧山管内上期 観光客入り込み状況
【江差】桧山支庁は2日、本年度上期(4―9月)の管内観光客入り込み状況(速報値)を発表した。入り込み総数は88万3400人で、前年対比は11・2%減、実数でも11万1800人と大幅に減少した。同支庁は「観光客の大半はマイカーで管内入りしている。燃油価格高騰によりドライブ客を直撃した影響が大きい」と分析。数年来の低落傾向に歯止めが掛からないことから、積極的な情報発信や、観光施設の魅力を磨くことに向けた取り組みが必要と指摘している。
町別では、江差町38万300人(前年同期比8・4%減)、上ノ国町6万2600人(同18・8%減)、乙部町10万6400人(同19・8%減)、奥尻町3万4000人(同7・1%減)、今金町3万3300人(同7・2%減)、せたな町18万1600人(同15・%減)と軒並み減少。管内7町で増加したのは厚沢部町8万5200人(同2・5%増)だけだった。
江差町は、主要観光施設が軒並み不振で、7月の「かもめ島まつり」や9月の「江差追分全国大会」も客数が低迷した。上ノ国町は「道の駅もんじゅ」や温泉施設などの客数が大幅に減少したほか、8月の野外コンサートの開催を見送ったことも響いた。乙部町も「道の駅ルート229元和台」の利用客が2割程度減少した。
奥尻町は、北海道南西沖地震15周年を契機に新聞、テレビ、雑誌でのPRが増え、6、9月には客数が増加したものの、北海道洞爺湖サミットの影響もあり、7、8月には入り込みが低迷し、上期全体ではここ数年間の減少傾向に歯止めが掛からなかった。
今金・せたな両町も、主要観光施設が全体的に不振だったほか、天候不順や施設のリニューアル工事などの影響が大きかった。
一方、厚沢部町では、地場産メークインによる“巨大コロッケ作り”などが話題を呼んでいる「あっさぶふるさと夏まつり」(7月)が好調だったほか、町内の温泉施設も堅調な入り込みを確保したことで、管内では唯一の増加となった。
提供 - 函館新聞社
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