函館エヌ・デー・ケー、派遣社員150人契約打ち切り

 人工水晶を使った電子部品製造大手の函館エヌ・デー・ケー(函館市鈴蘭丘町3、土谷雅宏社長)は2日までに、人材派遣会社との契約更新を見送り、11月末で派遣従業員約150人との契約を打ち切った。同社は「世界的な景気後退から携帯電話向けの受注が急激に落ち込んでいるため」としている。

 同社は人材派遣会社3社から受け入れていた約240人の派遣従業員のうち、約150人について11月28日付で派遣会社に契約解除を通知した。当面は正社員や自社雇用のパート従業員計約300人と、残る派遣従業員約90人で対応。「さらなる削減計画はない」としている。

 同社は人工水晶メーカー最大手の日本電波工業(NDK、東京)の子会社で、1989年3月に設立。主に携帯電話向けの水晶の振動子や発振器を製造するNDKグループの基幹工場の一つで、2007年3月期の売上高は202億円。今年3月には7棟目の新工場棟も完成したが、新興国など海外需要の落ち込みで、12月以降の大幅な生産縮小を余儀なくされた。

 函館公共職業安定所は「函館では近年まれにみる大規模な派遣社員の契約解除。既に先週末から数人が相談に訪れている」とし、「専門的な業種のため転職も難しく、若者を中心とした人材の流出に拍車が掛かる恐れもある」と懸念している。

update 2008/12/3 15:40
提供 - 函館新聞社


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