渡島信金に感謝状…振り込め詐欺被害防止に貢献
渡島信用金庫(本店・森町御幸町、伊藤新吉理事長)にこのほど、振り込め詐欺被害の防止対策に貢献したとして、警察庁の「振り込め詐欺対策室長」(室長・安藤隆春警察庁次長)から感謝状が贈られた。対象となった団体は全国の6金融機関で、道内では渡島信金のみ。現金自動預払機(ATM)での振り込み限度額を制限するなどの取り組みが評価された。伊藤理事長は1日、道警函館方面本部を訪れ、大江宜信本部長に報告した。
渡島信金では、10月からATMでの振り込み限度額を30万円に引き下げた。必然的に高額の振り込み客は窓口を訪れるため、詐欺被害を水際で食い止めることができる。このほかにも、ATM周辺での携帯電話使用禁止や、職員の対応マニュアル作成などの対策を取ってきている。伊藤理事長は「利便性と安全性は紙一重だが、客を守るために必要な措置」とする。
感謝状が贈られたことについて、伊藤理事長は「ありがたいが、事件が起きていることは日本全体の問題であり、悲しいこと。被害者はお年寄りばかりでお金だけではなく、心も奪われてしまう。取り組みが被害撲滅につながってほしい」と話していた。
道警函本生活安全課によると、管内の今年の振り込め詐欺の発生件数は11月末現在で56件(前年同期15件)、被害額は約7266万円(同約1255万円)で、被害が後を絶たない状態になっている。
他の感謝状を受けた団体は、ATMから振り込み機能をなくした巣鴨信金(東京)や不正口座監視システムを導入した名古屋銀行(愛知)など
提供 - 函館新聞社
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