迫真の演技に拍手喝さい、子ども歌舞伎20周年特別公演
創立20周年記念特別公演「第8回函館子ども歌舞伎」(後援会主催)が30日、函館市民会館で開かれた。園児から大学生、社会人のOB・OGの総勢42人が「白浪五人男」「釣女(つりおんな)」「加賀見山旧錦絵(かがみやまこきょうのにしきえ)」の3演目を迫真の演技で上演し、1300人と満員の来場者に日本の伝統芸能を伝え、大いに沸かせた。
主宰する市川団四郎さん(68)らの口上に続き、おなじみの「白浪五人男」では、今年の春に新しく加わった園児ら10人が捕り手役を務め、会場から「かわいい」と歓声が上がった。大名が釣りざおで結婚相手の姫を釣り上げる「釣女」では、まねをしようとした太郎冠者が醜女(しこめ)を釣り上げて結婚を迫られ、必死に逃げようとする演技に笑いが起こった。
「加賀見山旧錦絵」は「女忠臣蔵」といわれるあだ討ちもの。中老「尾上」の敵を討つ召使いの「お初」役で団長の古川亜美さん(20)のプロ級の迫真の演技に観客は酔いしれ盛大な拍手を送った。来場者は約4時間もの公演を最後まで見入り、市川さんは「子どもたちを支えてくれた市民に恩返しできる演技で、100点をあげたい。30周年を迎えるのも楽しみ」と観客とともにステージを見つめていた。
提供 - 函館新聞社
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。