市民ツリー ことしはクジラ型 森林の再生と活用を考える会

 函館の森林の再生と活用を考える会(木村マサ子代表)では、クリスマスファンタジーの期間中、道南スギを使ったツリーを主会場から約150メートル離れた「はこだて明治館」横に設置する。観光客や市民が、使用済みの牛乳パックを使ったメッセージカードに思いを書いて取り付けるため「市民ツリー」として親しまれており、6年目の今年は、函館が来年開港150年を迎えることを記念し、約10メートルのクジラをデザインしたツリーがお目見えする。

 同会は森林の再生を考え、森からさまざまなことを学ぼうと活動を展開。ツリーの設置はその一環で、29日から会員が作業を始めた。昨年から市教委などの許可を得て、函館山にある学校林の枯損木(こそんぼく)を使っており、今年も12月3日に間伐し、クジラの最後の仕上げに使う。潮を吹く様子は電飾で、体の下には漁業用の網の浮きを置いて波を表現している。

 木村さんは「ぺリー来航は、米国を中心に欧米の捕鯨産業の拡大を図る目的があり、函館の開港にクジラのかかわりがあったと思う」と話す。“クジラツリー”の横には、ペリー提督と、来年開園130年を迎える函館公園の建設に関わった英国のユースデン夫人を連想させる服を描いたボードを置き、顔を出して記念写真を楽しんでもらう。そのほか木馬なども用意している。

 昨年、ツリーにつるされたメッセージカードは約1800枚あり、そのうち外国語で書かれたものが約150枚あったという。カードは集計後、函館八幡宮のどんど焼きに持っていく。今年は3000枚のメッセージカードを用意する。木村さんは「参加を呼び掛けるため、中国語などの看板を用意したいが、世界経済の影響で客足が心配」とし、「家族でファンタジーを楽しんだ後に寄ってもらい、来年の夢を語り、書いてほしいですね」と呼び掛けている。

update 2008/11/30 10:43
提供 - 函館新聞社


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