箱館奉行所の役割や復元の意義語る

 函館文化発見企画講演会「箱館奉行所復元の意義」(五稜郭タワー、函館市中央図書館主催)が29日、同館で開かれた。国の特別史跡「五稜郭跡」で函館市が進めている同奉行所庁舎復元工事について、市文化財課の田原良信課長と、設計を管理する文化財保存計画協会北海道支部の木下寿之支部長が講演。同奉行所の歴史的意義や復元手法などを説明した。

 1864年しゅん工の同奉行所は五稜郭跡の中心にあった建物で、全体の3分の1に当たる約1000平方メートル(平屋)を復元中。2006年7月に着工し、10年6月の完成、同年秋の一般公開を目指す。講演会は五稜郭タワーのオープン2周年と函館市中央図書館開館3周年を記念して開催し、約80人が訪れた。

 同奉行所の役割について田原課長は「函館が開港され、奉行は外国との交渉役として派遣された」と説明。場所は当初元町公園にあったが、狭いうえに寒く、防御上の条件が悪かったことから五稜郭を造成して移転したいきさつなど示し、同様の星形土塁が世界各地にあることを写真で紹介した。

 木下支部長は、復元を史跡活用の一環として行っていることを強調。「正しい理解ができるように学術的根拠を持って実施している」とし、発掘成果や図面、古写真、建設した大工による資料などを総合的に活用して進めている状況を詳しく伝えた。

update 2008/11/30 10:42
提供 - 函館新聞社


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